「かっぱ連合」/「大川活性化協議会」 会長  鶴 秀穂

地域で紹介したい自然・歴史・文化・工業・産業など
・大川市と筑後川下流域の風土、文化、産業
紹介・解説できる人・団体(ボランティア学芸員)
・「大川活性化協議会」/350名
・「かっぱ連合」(筑後川フェスティバル歴代主催者のネットワーク)
利用・交流できる施設
・大川市の文化センター他の交流施設
お問い合わせ先
鶴 秀穂 TEL.0944-88-1556(大川市)

イベントやまちづくり事業に活性化協議会がリーダーシップ。

筑後川に沿って開ける大川市。母なる川の恵みを受けた肥沃な土地は穀物の生産地としても重要な位置にある。川の左側は佐賀県

地場産業界と市民が一つになった大川市最大のイベント「大川木工まつり」
大川青年会議所、大川商工会議所青年部など8団体、約350人の構成員で組織される大川活性化協議会について触れておこう。
 同協議会がスタートしたのは昭和62年4月。前61年に大川木工産業創業450年を記念して『450大川フェスティバル』が開催されたが、その企画運営にあたった10団体のメンバーが母体。活動を通して生まれた連帯意識で、さらに活動を続けようと言うわけだった。
 協議会が発足して早々に取り組んだのが『143筑後川フェ
スティバル』。昭和62年5月16、17日の両日、大川市筑後川総合運動場などを会場に、筑後川シンポジウム、交流パーティー、筑後川フェアなど数々の行事を行った。
 この年を第1回に、フェスティバルは、筑後川流域の大分、熊本、佐賀のまちづくりグループを巻き込んだ広域イベントへと発展を続けていく。昭和24年に始まり現在に至っている市の最大のイベント『木工まつり』。ここでも行政と一体となって企画・運営・実施にあたっており、協議会の事業の大きな柱となっている。ちなみに、名称の143は筑後川の全長143kmに由来する。
 「イベントと並ぶもう一つの事業が、まちづくりです。現在『木の香るまちづくり』を進めてるんですが、これは木のバス停を造ったり、大川中央公園に木のベンチを置いたり。何といっても大川は木工の町ですからね。
               (情報誌「コモン」より)

1998年、活性化協議会は2巡目となる第12回筑後川フェスティバルを佐賀県諸富町、川副町と共同で開催、テーマは「ありがとう筑後川・みつめようエコロジー・広げよう流域の輪」。又日田市「水の森」植林活動や「筑後川流域連携倶楽部」等の流域交流にも積極的に参加し、活動を広げている。

筑後川フェスティバル
 「かっぱ連合」会長
前「大川活性化協議会」会長   大川市 鶴 秀穂

 1987年大川の地で、筑後川フェスティバルが産声を上げ、小国、日田と続き、第四回甘木朝倉大会が終わり反省会と次回への引継のため、大川、小国、日田、甘木、朝倉、久留米の各地区の代表が原鶴に集い、ここまで、筑後川フェスティバルを続けられた、感謝と、これからも続けるための意義について、激論が交わされた。
 激論終盤に、提案があり、今後は、フェスティバル開催地の皆さんにのみ頼るのではなく、今までの開催地の代表を中心に、流域連携の推進とフェスティバルの支援を行い、今後の開催地代表に加わって頂き、その輪を広げ、筑後川に係わる住民の活力を取り戻す為の、組織の結成が決議されました。
 正式名称を、「筑後川流域住民連合会議(通称かっぱ連合)」と名付けられ、具体的な行動計画を検討中に、台風十七・十九号により筑後川流域は、大打撃を受けました。九州大学農学部の先生や、九州電力、建設省の支援を受け、流域の皆さんと共に、二次災害予防と、森林復興の署名運動、関係省庁への陳情、関係各県への働きかけなど、森林復興の為の運動が主体となり大変な日々でした。その間のフェスティバル支援が手薄になっておりましたが、そこは住民パワーでありまして、森林復興とフェスティバルをなんとかドッキングして頂いておりました。
 第10回久留米大会では、森林復興支援とフェスティバルが一体となり、佐賀、福岡、大分、熊本の4県知事も加わって、八億強の森林復興基金の創設が決定しました。さらには筑後川を幹として、環境問題だけでなく経済交流も含めた、地域活力づくりとしてのクラスター構想が提案されるなど、各地に個性豊かな地域づくりグループが誕生しました。
そんな中、これまでの単独地域開催から、広域連携による開催への転換が課題となり、行政枠、地域感情など難関山積みですが、第十二回大会より挑戦し続けて頂いております。
 かっぱ連合としては、あまり表面には出てはきませんが、筑後川フェスティバルの継続と、流域連携の拡大、さらには流域の皆さんの元気な笑顔の為に、ひそかな活動を行っております。いつ何時、皆さまの地域にお邪魔するか分かりませんが、筑後川への「感謝」と「未来」へ繋ぐ、連携のお願いへ伺いますので、その節はお願いいたします。

家具工場での製造風景

全国でも珍しい昇降式可動橋「筑後川昇開橋」

JR佐賀線廃線跡に整備が進む昇開橋展望公園

筑後川フェスティバルのあゆみ
1 1987年5月  福岡県大川市/「豊かな地域と明るい地域環境の創造に向けて」
2 1988年8月  熊本県小国町/「流域住民の連帯強化と地域づくり」 
3 1989年8月  大分県日田市/「筑紫次郎と共に地域を結び、新たな出発を」
4 1990年8月  福岡県甘木・朝倉地区「4券7市町村の地域連合」
5 1991年7・8月  福岡県久留米市/「筑後川への感謝、自然と人間の共生」
6 1992年8月  佐賀県諸富町/「筑後川を母として流域はひとつ」
7 1993年4月  大分県日田市・玖珠町/「よみがえれ森林、守ろう筑後川」
8 1994年6月  福岡県柳川市/「筑後川最下流からの視点、有明海と食文化」
9 1995年8月  福岡県浮羽郡3町/「水の命…ありがとう」
10 1996年8月  福岡県久留米市/「流域は甦る」
11 1997年8月  福岡市/「水への感謝…蛇口の向こうに何が見えますか」
12 1998年7・8月  福岡県大川市・佐賀県諸富町・川副町「ありがとう筑後川・みつめよう
 エコロジー・広げよう流域の輪」
13 1999年8月  大分県大山町/森林・川は豊かな文化のバロメーター
14 2000年8〜10月  福岡県小郡市・大刀洗町・北野町/「命の水・筑後川に感謝〜水がつ なぐ流域連携のミレニアム」
15 2001年7月  福岡県城島町

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