耳納山麓から幾筋もの曽根が北へ伸びる。その曽根に、昔の人は川筋を掘って潅漑用水路としたのだが、今でも延寿寺川を始め、山曽谷川、大谷川、千代久川それに東端の深迫川が、大化の条里制の遺構を偲ばせてくれる。これらの川添いに植えられた櫨は、三百年この地方の特産木 を生産、江戸中期以降昭和初期に至る金融活動を支えた吉井銀の資金を生み吉井町の白壁土蔵を連ねる重厚なたたずまいを形成することになる。 |
有数の「フルーツの里」である。富有柿、巨峰ぶどう、みかん等、8月から10月末頃まで周囲は甘いフルーツの香りがただよい多くの人々が訪れる。又田主丸一帯は300年の伝統を持つ日本一の植木の里。 |
草野の歴史的街並
草野地区は中世の豪族・草野氏の城下町として、江戸時代は豊後街道の宿場町として栄えたところで、現在でも伝統ある神社仏閣、昔の趣を残した民家などが並んでいます。同地区内には明治時代の銀行跡を利用してつくられた草野歴史資料館があり、草野地方の歴史をはじめ、筑後地方の中・近世史がわかる古文書なども展示されています。 |