はじめに
大山川とともに先祖代々暮らしてきた私たち大山町の住民は、明治・大正・昭和の数十年に一度の大洪水の恐ろしさは忘れない。松原・下釜ダムを基幹とした建設省の河川行政の成果が私たちに瞬時のうちに家も田畑も失う恐怖を取り除いてくれました。またクリーンエネルギーとしての水力発電が今日の快適な暮らしを支えてくれていることにも感謝しています。
しかしながら、平常時の大山川は「死んでしまっている・川に親しみ自然の豊かさを享受する河川環境が失われている」と大山町民の100%が意識しています。
私たちの「大山町森と水のふるさとづくり推進会議」は、わがふるさとの母なる川を再生させたいと願ってつくられた町民の民間団体です。平成11年3月で葛纉d柳又発電所の水利権が更新時期をむかえるので、この時期を逃したら子どもたちに申し訳ないというおもいで歩みを進めてきました。 今、私たちが柳又発電所の水利権の更新に対して何も発言することなく行動も起こすことがなかったなら、まちがいなく大山川はこの30年間と同じく哀れな姿を我々の子孫の代までさらすことになるでしょう。それは罪であると断言できます。
大山川をあるべき姿によみがえらせたい
1.自然環境の保全 |
大山町の自然を保護・保全しながら豊かな人間性を育む環境づくりを行う |
2.河川機能の重視 |
河川本来のもつ流水・通水の機能を重視し、これと調和を保った環境整備を行う |
3.地場産業おこしの
舞台 |
河川そのものを地場産業おこしの舞台として活用する地域産業のイメージ形式やPR等の効果をねらった間接的な活用についても考慮する |
4.日常的な生活環境
の充実化 |
日常的に利用のできる生活環境施設(野外活動施設・広場)の整備を図る |
5.水辺と緑に親しめ
る場の創造 |
河川の親水機能を考え、水とみどりを生かしたレクリェーションの場を作り出して行く |
2.大山川を中心(舞台)とした“まちおこし”
私たちの再生計画は 水辺プラザ事業 水辺の水楽プロジェクトにのせて大山川を全国一の親水モデル河川にしたいのです。
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