郷土日田の自然調査会は、1981年「奥日田スーパー林道」が日田市の南端と前津江村の境にある大川内山(998m)原生林の山腹を削って作られるということで、破壊される前に現状を 調査するために設置された団体である。以後日田市を中心に地域の自然を知るために調査・研究をし、併せて自然の保全・保護の啓発に努めてきた。具体的には一地域約3年の月日をかけて各分野ごとに調査し報告書にまとめ、「大川内山の自然調査報告書・1982」・「三隈川の自然調査報告書・1985」・「日田三丘(日隈・月隈・星隈)の自然・1987」・「日田花月川上流地域の自然・1990」・「御前・釈迦岳の自然・1994」を発行し、保全・保護についての提言をしてきた。
1995年4月より日田市南部地域の自然を調査し1998年4月に調査報告書を発行した。南部地域とは、大山川の西側で三隈川の南側、つまり大山川と三隈川に 囲まれた日田市の西南部で、具体的には調査地域東部の大字高瀬、地域の北部大字上野と西部の五和地区(大字石井・川下・堂尾・内河野・小山)の五大字の地域である。調査した項目は、地域の地質、自然林の植生、フロラ、陸生昆虫類、陸産貝類、底生動物、淡水魚類、鳥類など8分野である。
現在、日田市東部地域の自然調査をしている。
2003年に調査報告書を発行する予定である。
調査項目には、地域水質調査を含め9分野になる予定。
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