筑後川の上流は小国、日田を中心とする山の文化圏、スギの世界である。雨量に恵まれスギの生育に適した阿蘇火山系の土壌と山々で焼畑が行われていたことが、江戸後期さし木技術の導入によるスギ林の拡大につながった。下流大川の木材需要に支えられた10万haにのぼるスギの森林地帯こそ筑後川の水源林であり、いわばゼロから出発し、地域ぐるみで育て上げた水源林であった。

●筑後川の源流域、九重連山から阿蘇外輪山に至る雄大な自然と原生林は、水を育み人々に自然の豊かな恵みを与え続けてきた。津江山系御前釈迦岳のシオジ原生林は全国でも屈指の広大な自然林を今も残している。
●上流域には、森林と山里の文化を 物語る様々な木工技術と風俗「伐 株伝説」や「朝日長者」等の豊かな 民話と伝承が残っている。日田地 方を中心とする古代、中世の歴史 遺産と江戸期の街並は川と山の道 の合流点であった頃の面影を今に 伝えている。
●柳宗悦やバーナード・リーチが愛した民陶の里、小鹿田には今も全戸で唐臼の音が響く。周囲の自然と唐臼のリズムに支えられた小鹿田の“川と人のかかわり”は、小野川流域での人々の取り組みと共に、筑後川再生の方向を指し示している。
九重の自然を守る会
郷土日田の自然調査会
日田考古学同好会 小鹿田窯元/坂本茂木
小野川の自然と文化/野田高巳

●玖珠川水系最上流の湯布院は、地域の自然に根ざした独自の町づくりで全国に“くらしと環境の共存”を発信。大山川水系最上流の南小国、小国では各々「清流の森づくり」「ゆう木の里づくり、グリーンツーリズム大学」等の山林と源流の自然を生かした地域づくりが行われている。
●全国屈指のシオジ原生林が残る水源の村、前津江の椿ヶ鼻ハイランドパークには2機のドイツ製出力245kw風力発電機が設置され、パーク内の全電力をまかなっている。将来的には村内全ての電力を風車でまかなう構想があり、流域の自治体によるローカルでクリーンなエネルギー対策の先駆として注目されている。又、日田市の木質バイオマス活用の試みをはじめ、流域の特性を活かしたローカルエネルギー活用の取り組みが始まっている。
●大山と日田で取り組まれた発電用取水の削減による大山川、三隈川の「水量増加運動」は、住民と行政が一体となった地域ぐるみの取り組みとなり、この高まりを背景として共に、「環境共生型川づくり計画」が策定され、鮎がそ上できる上流域の河川環境再生に向けて一歩を踏み出し始めている。又、日田市の「水の森」では、流域住民の交流と上流森林再生への取り組みが行われている。
南小国清流の森・大谷山峡谷
小国/九州ツーリズム大学
前津江村風力発電
前津江村いづの倶楽部
ローカルエネルギー研究会
日田の川を考える会
大山川再生計画
ひた水環境ネットワークセンター
日田市民セミナー
水の森の会/流域の森づくり

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